「世界に一つの」サービスを始めるまでは
真面目な寿司屋でした。
家に戻って5年、最後は
お正月はお節200鉢お造り100鉢
寿司盛り300鉢と作ってました。
正直、フォーチュンクッキー作ったり
かぶりもんの誕生日会を広める労力があれば
寿司屋の売り上げを
上げる事は難しい事ではありません(笑)
より他所より早く届け、
より細かいご注文を受け、より広告を出し
よりメニューを配り、より原価率を上げ
より休まず働けばいいだけですから・・簡単です!ブラックです(笑)
前年比割れで寝れないぐらいなら
ヒマで胃が痛くなるぐらいなら、 そんな事は、経営者は、なんという事はないのです。
でも間違いなく、これは長続きしないと確信しながらやってました。
自分の体か心が潰れると確信していました。
父もですが、大きな仕組みの作り方が分からないんです
人を増やしても増やしても肝心の自分が人に
任せられないので、ボールは持ちっぱなし
目の行き届かない事が気になって気になって仕方ないんです。
従業員の生活があるから・・
一力の名前が廃れるから・・
父より凄いと言われたいから
父親が凄かったと見返したいから
孝行息子と思われたいから・・
前年比を越えなきゃいけないから・・
そんなしがらみにがんじがらめになってました。
楽しいアイデア・・楽しくないと出てきません。
ワクワクする商品・・ワクワクしないと出てきません。
面白いように注文が来てた広告の筆も、そのうち
まったく進まなくなっていました。
そして自分が潰れる前に、父が潰れました。
今でも、あの時の事は悔やまれます。
そして一から考え直しました。
何が必要で何が必要でないのか?
何が自分には向いてなくて
何が自分がやりたいことなのか?
だから「世界一のおもいで屋」始めました。
だから「クマ」やっています。
今もけして楽なわけでなく
同じぐらい大変だし苦しい日々ですが
今は楽しいアイデアしか出てきません。
ワクワクする事しか思いつきません。
さて、ワクワクしながら
昔、とったなんとかで一瞬だけ超「寿司屋」に戻ります。
正月は、ちょっとばかり無理します。
当時ほどではないですが・・それでも結構なプレッシャーです。
でもあの伸び切った限界を知ってる事も
また強みで、どこか余裕があるのはあの日のお蔭かもという思いもあります。
来年は、あの人にお祝いが出来るのか?
あの人に再会できるのか?とワクワクしながら年を越したいと思います。
今年も、クマたち共々、お世話になりました。
また、来年もよろしくお願いします。